「スピリチュアリズムの心霊現象論」の目的と全体の構成について

初めに、本サイトの目的について述べます。本サイトを作成した目的を一言で言えば――「正しい霊的知識（心霊知識）と霊的情報をできるだけ多くの方々に紹介する」ということです。これまで宗教や神秘思想を通じて多くの霊的知識が人類にもたらされてきましたが、そのいずれもが十分なものとは言えませんでした。あらゆる心霊現象・超常現象・神秘現象・神秘体験について、人々が完全に納得がいく形で説明しているものはありませんでした。もし完璧な心霊知識が存在していたなら、人々はむやみに心霊現象に恐れを抱いたり、ニセ霊能者に騙されるようなことはなかったはずです。完璧な心霊知識がなかったために、これまで人類は偽りの宗教やニセ霊能者に騙されてきたのです。

しかし“スピリチュアリズム”の到来によって、すべての心霊現象を完璧に解明し、霊能者の真偽を的確に判断することができる霊的知識がもたらされるようになりました。この霊的知識を総合化したものが「スピリチュアリズムの心霊現象論」です。私たち現代人は、これまで人類が知ることのなかった霊的知識の恩恵に浴することができる素晴らしい時代に住んでいます。地球人類として初めて真実の心霊知識・霊的叡智を手にすることができる、とても恵まれた時代に生まれています。人類史上「最高の霊的知識」――いかなる宗教や神秘思想ももたらすことができなかった霊的知識が、今“スピリチュアリズム”によって人類に示されることになったのです。

そうした霊的知識（心霊現象論）を一人でも多くの方々に紹介しようとするのが、本サイトの目的です。

世の中には不可思議な現象や神秘的な出来事が数多く存在します。心霊現象や霊能力は、その筆頭です。「霊視・霊聴・リーディング・テレパシー・インスピレーション（霊感）・チャネリング（霊媒現象）・念力・念写・魔術・人体浮揚現象・物質化現象・金粉現象・予知・予言」などの心霊現象や霊能力に多くの人々が関心を寄せています。また「死後の世界・輪廻再生・カルマ・前世・前世療法・ソウルメイト・ツインソウル・幽体離脱・臨死体験・守護霊・背後霊・集合的無意識・アーカシックレコード・霊体・オーラ・チャクラ」といった霊的事柄や神秘的世界にも、人々は深い関心を抱いています。「占い・風水・クリスタル・護符・西洋占星術・マヤ暦」や、「神智学・人智学・カバラ・スーフィー」といった神秘思想に対しても同様です。霊的・精神的修行としての「ヨーガ・禅瞑想・ＴＭ瞑想・特殊な瞑想法」、また「スピリチュアルヒーリング・気功・催眠術」「霊能者・超能力者・宇宙人」、さらにはアトランティスやムーといった「古代文明」や「ＵＦＯ」に関心を持っている人も大勢います。

こうした心霊的・神秘的なものに対する人々の関心の高さは、書店に足を運ぶとよく分かります。大抵どのような書店にも“心霊・神秘もの”のコーナーがあり、それらの本はよく売れていて、出版社の大切な稼ぎ頭（ドル箱）になっています。またテレビでは、しばしば心霊現象や霊能者を扱った番組が放映されています。テレビ局にとって心霊現象や霊能者や占いは、元手がかからないうえに簡単に視聴率を稼ぐことができる、実にありがたいものなのです。

世間に氾濫している心霊現象や超常現象や霊能者に関する最大の問題点は――「一般の人々は、それらに対して真偽の判断を下すことができない」ということです。自分の好き嫌いの感情や個人的な関心から心霊現象の存在や霊能者を肯定したり否定したりする人はいますが、論理的・理性的な見解を示すことができる人はいません。時に心霊現象や神秘体験や霊能者をめぐって激しい賛否両論の渦が巻き起こることがありますが、明確な根拠に基づいて議論がなされるようなことはほとんどありません。

その最大の理由は、心霊現象や超常現象に対して的確な真偽の判断を下すことができる霊的知識（心霊知識）がないからです。“判断基準”となる心霊知識がないために、賛否双方の者たちが勝手な自己主張をする結果に終わっているのです。

これまで心霊現象や超常現象は神秘のベールに包まれ、大きな謎とされてきました。そして多くの人々が心霊現象や超常現象に好奇心をかき立てられてきました。他人を常に善意から見る人間は、霊能者や占い師の言うことを安易に信じ込む傾向があります。日本人の多くに、こうした傾向が強く見られます。人間性が素直と言うことができますが、あまりにもお人好しで無防備で批判精神がないとも言えます。

一方、唯物論者や懐疑論者は、心霊現象・超常現象を“迷信”と見なし、軽蔑の対象としてきました。彼らは心霊的・神秘的なものへの関心を“妄想”であると決めつけ、手厳しく非難してきました。唯物論者からすれば、心霊現象や霊能者の言うことを頭から信じ受け入れるような者は、軽率で知性が低い人間ということになります。

しかし「霊的なもの」に関心を持ったからといって、一概にその人間の知性が低いとは断定できません。科学者の中には、神や霊魂の存在を信じている人がいます。彼らは決して知性的に劣っているわけではありません。それどころかノーベル賞を取ったような科学者が、神や霊魂の存在を信じていることもあるのです。それを考えると「霊的なもの」への関心は、必ずしも知性とは関係がないことが分かります。

スピリチュアリズムでは、安易な好奇心から心霊現象や霊能者に飛びつく人間も、反対に頭から心霊現象を否定し霊能者をペテン師と決めつける人間も、ともに間違っていると考えます。

スピリチュアリズムは、軽率な心霊ブームに対して、徹底して批判的な立場に立ちます。一般大衆の低俗な好奇心を煽ってつくり上げた心霊ブームやチャネリングブームには、声を大にして反対します。スピリチュアリズムによる批判の厳しさは、心霊現象や霊能者を一方的に批判する唯物論者・懐疑論者以上です。その理由は、軽々しい“心霊ブーム”の背後でニセ霊能者やテレビ・出版などのメディアに携わる人間が、心霊世界に対する人々のエゴ的な関心を悪用して、自分たちの利益や名声を得ようとしているからです。

スピリチュアリズムは、神や霊魂や死後の世界の存在を認めます。心霊現象や霊能者の存在を当たり前のものとしています。そのため、これらを頭から否定する唯物論者に対して戦いを挑み続けてきました。とは言え、大衆の好奇心と無知に付け込み、自らの金儲け・名声獲得のために人々の心を弄ぶ“ニセ霊能者”の存在は、決して許すことはできません。「心霊現象」は本来、きわめて神聖なものであり、それを人間の物質的欲望によって汚すことは大きな罪なのです。“ニセ霊能者”の不正行為・詐欺行為を摘発して心霊現象の神聖さを守ることは、スピリチュアリズムの使命の一つなのです。

スピリチュアリズムは、人類に最高の霊的知識（心霊知識）をもたらしました。それは従来の宗教や神秘主義思想とは全く次元の異なる素晴らしい叡智です。スピリチュアリズムの霊的知識は、あらゆる心霊現象のメカニズムを解明し、ニセ霊能者の巧妙なウソを白日のもとにさらします。心霊現象と霊能者の真偽の判断を明確に下します。

例えば、少し前に話題となったテレビの心霊番組に「オーラの泉」があります。そこではスピリチュアル・カウンセラーを自称する人間が、ゲストの前世を次々と指摘し、番組を見ていた多くの人々はそれを信じ鵜呑みにしました。しかしスピリチュアリズムの「霊的知識」に照らしてみれば、このスピリチュアル・カウンセラーが“ウソ”をついていることは明らかです。一般の人々が判断できないのをいいことに、適当に前世（ウソ）を語って人々を騙す“ペテン師”であることは、初めから分かるのです。「輪廻再生」は実際に存在するのですが、「前世」は地上の霊能者が軽々しく指摘できるようなものではないのです。

このようにスピリチュアリズムの霊的知識は、心霊現象の真偽や、霊能者や宗教の教えのウソを見抜く力を人々にもたらすことになります。

初めに述べたように、本サイトの目的は、スピリチュアリズムによってもたらされた「本物の霊的知識・霊的情報（心霊現象論）」を一人でも多くの人々に紹介することです。最も信頼できる霊的知識・霊的情報を提供することによって、心霊現象や神秘的世界・霊能者についての正しい認識を促すことを目的としています。

本サイトには、心霊現象や霊能者に関するあらゆる情報が取り上げられています。スピリチュアリズムの霊的知識（心霊知識）を知ることによって、広い霊的視野を持って人生を眺めることができるようになります。真実の霊的知識によって、迷信や無用の怖れ・心配から解放されるようになります。また世の中にはびこるニセ霊能者やニセ占い師に騙されることもなくなります。正しい霊的知識は本物とニセモノを的確に判断する力を人々にもたらし、世の中からニセ霊能者・詐欺的霊能者を追放することになるのです。またこれまで宗教が説いてきたニセの教え（教義）を白日のもとにさらし、人々を惑わせ霊的成長を妨害してきた間違った宗教を地上世界から駆逐することになります。その結果、地球上の宗教全体が浄化されることになるのです。

このようにスピリチュアリズムの「霊的知識」は、地球人類に計り知れない“霊的恩恵”をもたらすことになります。