スピリチュアリズムの心霊現象論は、地球上のすべての宗教に共通の知的土台を提供

スピリチュアリズムの心霊現象論は、初期スピリチュアリズムにおける実証的な心霊研究を経て確立されました。当時の研究報告書を見れば、まともな理性と良識を持った人間なら、例外なく「霊魂説」と「霊界の実在」を認めざるをえなくなります。心霊現象や死後の世界については、心霊研究というプロセスを経たことで、それまでの「信仰問題」から「事実問題」に移行することになりました。心霊現象は信仰的にのみ受け入れられるものであるとする従来の見解が覆され、どこまでも客観的な実証プロセスによって判断される「事実問題」の対象になりました。これまで純粋な宗教領域のテーマとされてきた心霊現象（奇跡）や霊魂や死後の世界は、実際の検証を通して解明されるテーマになったのです。こうしたプロセスを経て確立された霊的知識が、スピリチュアリズムの心霊現象論の基本理念を形成しています。

スピリチュアリズムの心霊現象論は、地球上のすべての宗教に「霊的真理・霊的知識」という共通の知的土台を提供します。それは宗教統合化の方向性と可能性を示唆すると同時に、「霊的事実」と一致しない宗教は否応なく淘汰されるようになるということを意味しています。スピリチュアリズムの心霊現象論は、宗教の病巣を切り裂く真実のメスであり、宗教教義の間違いや組織の不正を強力に取り除いていくことになります。これは現在の地球上の宗教にとって“最大の恐怖”と言えます。

スピリチュアリズムの心霊現象論の登場は、まさに革命的な出来事です。近世においてキリスト教内部で発生した宗教革命は激しい対立抗争や戦争にまで発展し、当時のヨーロッパ世界の人口を激減させるといった悲劇を生み出しました。しかしスピリチュアリズムの「霊的真理」による全宗教を対象とした“宗教革命”は、規模においても改革の次元においても、それとは比較になりません。スピリチュアリズムの拡大とともに、地球上に存在するすべての宗教に対して、その存続をかけた根本的な変革が突きつけられるようになっていきます。

ニセの宗教・不正を行う宗教を駆逐し、宗教界全体を浄化

こうした地球規模での宗教の根本改革は、人類に大きな霊的恩恵をもたらし、人類全体の「霊的成長」を促すことになります。これまでの宗教は「霊的真理に対する無知」と“組織エゴ”から、霊的成長とは反対の方向に人々を追いやってきました。地球人類を霊的成長から遠ざけるという重大な罪を犯してきました。

しかし、スピリチュアリズムによって心霊現象や死後の世界についての「霊的事実」が明らかにされた以上、これからは宗教の不正は通用しなくなっていきます。自らを霊的事実に合った正当な宗教へと変身させないかぎり、もはや存在することさえ不可能になっていきます。スピリチュアリズムの心霊現象論は、地球上からニセモノの宗教・人間の霊的成長を阻害する偽善的宗教を駆逐していきます。そしてすべての宗教を霊的事実を共通の基盤とする方向に導いていきます。スピリチュアリズムの「霊的真理・霊的事実」によって地球規模での“宗教刷新・宗教改革”が始まり、宗教界全体の浄化が強力に進められていくことになるのです。

スピリチュアリズムの心霊現象論は、地球人類の思想と生き方に革命的な変化をもたらす

心霊現象の真実と本質が明らかにされることによって、死後の世界の問題に明確な結論が示されるようになります。今後は時間とともに――「霊魂説こそが真実である」との認識が世界中に広まり、地球人類の常識となっていきます。スピリチュアリズムの心霊現象論によって宗教の基本要素である“啓示”や“奇跡”についての明確な見解が示され、地球上の宗教の土台が共通化し、宗教界に根本的な変革がもたらされるようになります。

さらには宗教分野だけでなく、「人類の思想（世界観・人生観・価値観）」と「日常の生き方」にも本質的な変革がもたらされるようになります。死後の世界の実在について、理性的に納得がいく形で示されることによって地球人類は唯物主義的な考え方から解放され、死後の世界を前提とした「霊的価値観」に基づく生き方を目指すようになります。物欲だけを追求する生き方をやめ、「利他愛の実践」という神の摂理に合った生き方を求めるようになっていきます。

スピリチュアリズムの心霊現象論によって、霊的現象や霊的世界が事実として受け入れられるようになるにともない、地球上の哲学や思想も「霊的事実」に立脚したものへと変化せざるをえなくなります。哲学・思想・文学などの精神文化のすべてが、「霊的事実」という共通の土台の上に築かれるようになります。霊的事実を踏まえたところでのみ精神文化が成立するようになるのです。当然、これまでのような「唯物主義」や「懐疑主義」は地球上から消滅することになります。

地球人類を無用な不安・恐れから解放

多くの人々が、心霊現象や超常現象・神秘体験・奇跡などに関心を抱いています。また、霊魂や死後の世界や運命などにも関心を寄せています。こうした心霊に関する問題は、いつの時代にも人々の心を強く捉えてきましたが、それは常に秘密のベールに包まれ、現在に至るまでその真実は明らかにされてきませんでした。

心霊世界に強く惹かれるようになった人間は、初めは霊能者や占い師のもとに足を運ぶようになります。しかし大半の霊能者や占い師は、口から出まかせのいい加減なことばかり言って、人々に不安や恐れを抱かせることになります。そうした不安や恐れが増大していくと、人々はそこから逃れるために宗教の門を叩くようになります。ところがその宗教もまた、別の不安や恐れ・悩みをもたらすようになるのです。こうしていつの時代にも人々は、霊能者や占い師や宗教のウソや間違った教えによって無意味な不安や恐れの虜（とりこ）になってきました。

スピリチュアリズムは、これまでの心霊世界に関する神秘のベールを取り除き、あらゆる心霊現象・超常現象・奇跡・占いなどの実態を明らかにします。スピリチュアリズムの「霊的真理・霊的知識」は、何千年にもわたる人類の「霊的無知」に終止符を打ち、人々の間にはびこる無用の心配・不安・恐れを取り除くことになります。スピリチュアリズムの心霊現象論は、人間の「理性・知性」に納得のいく解答を示し、心霊現象の実態とメカニズムを解明しました。そして従来“奇跡”とか“神秘”と思われてきた心霊現象が、決して自然法則を無視した形で発生するものではなく、すべての現象が「神の摂理（法則）」の枠内で発生していることを明らかにしました。心霊現象は物質世界の自然現象と同じく、特別な現象ではないことを実証したのです。

今後は、心霊現象や心霊世界に関する人々の無知と恐れに付け込んだ不正は通用しなくなります。“ニセ霊能者”や“ニセ宗教”は、その不正と間違った教えが白日の下にさらされるようになっていきます。スピリチュアリズムの心霊現象論は、ニセ霊能者やニセ宗教に対する最強の防波堤となって人々を守り、同時に「霊的無知」から生じる無用の心配・不安・恐れから人々の心を解放することになります。地球人類に、「霊的真理」に基づく真の安心をもたらすことになるのです。

スピリチュアリズムの卓越性と正当性の証明

スピリチュアリズムの心霊現象論は、スピリチュアリズムの“霊的革命”を側面から強力にサポートし、“スピリチュアリズム運動”の底辺を拡大する役割を果たします。いかなる宗教や思想よりも「心霊現象」について正しく説明することで、スピリチュアリズムの卓越性を人々に訴えることになります。すべての心霊現象・神秘現象の本質とメカニズムを明らかにする唯一の画期的な心霊現象論は、まさにスピリチュアリズムのＰＲ係として大きな働きをすることになります。

すべての心霊現象を解き明かすことができる宗教や思想や学問は、これまで地球上には存在しませんでした。スピリチュアリズムの登場によって、人類は初めてあらゆる心霊現象を解明する叡智を手にすることになりました。「スピリチュアリズムの心霊現象論」は「心霊現象」のメカニズムを明快に解説することで、スピリチュアリズムの正当性と使命の重大性を地球人類に示すことになるのです。