霊界の高級霊は、スピリチュアリズムの初期において洪水的な心霊現象を演出する一方で、霊界通信を通じて「霊的知識・霊的情報」を地上世界に伝えてきました。高級霊による霊界通信は、何万年分もの心霊現象を凝縮して演出した霊界主導のプロジェクトの霊的背景を明らかにするだけでなく、心霊現象の発生メカニズムについても詳しく伝えてきました。アラン・カルデック編『霊媒の書』や『マイヤース霊からの通信』や『シルバーバーチの霊訓』では、心霊現象に関する詳細な解説がなされています。

大半の心霊現象は霊界から引き起こされますが、その心霊現象の発生メカニズムを霊界サイドから解説したものは、スピリチュアリズム以外にはありません。宗教や神秘思想による心霊現象についての説明は、地上サイドからの単なる現象の観察記録にすぎません。その現象がどのような意図から、どのようにして引き起こされているのかについては全く分かりません。ただ外側に現れた状況を説明することしかできないのです。

しかしスピリチュアリズムの霊界通信では、心霊現象について霊界サイドから詳細な解説がなされています。高級霊の霊界通信によって心霊現象の理論が明らかにされ、心霊現象についての明確な説明が可能になりました。あらゆる心霊現象のメカニズムを完璧に理解することができる霊的叡智・心霊知識を、人類は初めて手にすることになったのです。「スピリチュアリズムの心霊現象論」によって、これまで神秘のベールに包まれてきた心霊現象の実態が明るみに出され、それは奇跡から自然現象の一つへと変化することになりました。

スピリチュアリズムは、人類史上に存在したさまざまな心霊現象を再現し、それを説明する心霊理論を明示することによって、地球上の「心霊現象・神秘主義」の集大成をはかることになったのです。