「未来予知現象」の特色とその種類

「未来予知」とは、将来発生する出来事を前もって知る現象で、世間一般で言われている「予言」と共通性を持っています。その共通性とは、「時間の壁を超えて、普通では認識できない未来を見通す現象である」ということです。心霊現象の存在を認める人々の中にも、未来予知に関しては賛否両論があります。「霊視や霊聴は認めるが、未来予知といったものは存在しない。未来予知は従来の占い・予言と同じ迷信の類であり、ニセ霊能者が無知な人間を騙すための手口にすぎない」と主張する人もいます。

結論を言えば、霊能者の中には実際に将来の出来事を予知することができる人間がいます。未来の出来事を的中させる人間が現実に存在するのです。とは言っても、世間で話題になったりメディアで騒がれたりするような事例は、その大半がウソ・作り話です。

これまで人間の霊体に備わっている能力によって、霊視や透視・霊聴といった心霊現象が引き起こされることを説明してきました。「未来予知」も同様に、霊体に備わっている能力によって引き起こされます。未来予知を可能にする霊体能力を「未来予知能力」と言いますが、実は未来予知能力は単一の能力ではなく、さまざまな霊能力が複合して発揮されるものなのです。

例えばある霊能者は、将来発生する出来事を映像として認識します。霊的スクリーンに映し出された未来の情景を見たり、一瞬の閃光の中で未来の出来事を垣間見たりします。地上の霊能者が、こうした形で視覚的に未来の出来事を予知するものを「視覚的未来予知現象」と言います。西洋で盛んに行われてきた“水晶球占い”は、この種の未来予知です。占い師（霊能者）が、水晶球の表面に現れた霊的映像を見るというものです。霊能力のない一般の人がいくら水晶球を凝視しても、何も見えません（＊日本では、水晶の代わりに“鏡”が未来予知に用いられました）。

一方、未来予知は今述べたような視覚的映像によるものばかりでなく、霊界の霊の“言語メッセージ”によるものもあります。未来の出来事が、霊の言葉によって示されるのです。これを「霊示的未来予知現象」と言います。この種の未来予知は、見方によっては霊界通信の一種と言えますが、通信内容の情報量が霊界通信と比べて圧倒的に少ないこと、また取り扱うテーマが未来の出来事だけに限定されていることから考え、霊界通信としてではなく「予知現象」に分類します。シルバーバーチなどの高級霊がさまざまなテーマについて語る中で、時に未来の出来事について言及することがあります。この場合は、「霊界通信」の中で一つのテーマとして未来予知を取り上げた、ということになります。

また“夢”を通して未来の出来事が示されることもあります。これが「予知夢」として一般にも広く知られている現象です。予知夢とは、霊的感覚の敏感な人間が、睡眠中に入手した未来の情報を“夢”として認識するものです。

このように未来予知現象は、その認識方法の違いから「視覚的未来予知」「霊示的未来予知」「予知夢」の３種類に分類されます。

■３種類の未来予知現象

①視覚的未来予知――霊視・透視を用いた映像による未来予知

②霊示的未来予知――霊界からのメッセージによる未来予知

③予知夢　　　　――夢による未来予知

２種類の未来予知能力――「サイキック未来予知能力」と「スピリチュアル未来予知能力」

精神的心霊現象は、人間の霊体に備わっている能力によって引き起こされます。その際、霊界の力を借りずに霊能者の霊体能力だけで発生するものを「サイキック心霊現象」と言い、霊界の多くの霊たちの援助や協力のもとで発生するものを「スピリチュアル心霊現象」と言います。未来予知も、「サイキック未来予知現象」と「スピリチュアル未来予知現象」に分類されます。

霊能者が深い精神統一状態に入ると、霊的映像（スクリーン）を見たり、鏡や水晶球の表面に霊的映像が映し出されるようになります。また、睡眠中に肉体から分離した霊体が、霊界で情報を得て、それを“夢”として持ち帰ることもあります。こうした形で未来の出来事を予知することになります。これが「サイキック未来予知現象」です。本物の占い師や予言者とは、こうした「サイキック未来予知能力」を持った人間のことなのです。しかし実際には、自らの霊体能力だけで未来予知ができるような地上人はめったにいません。軽々しく未来について予言するようなスピリチュアル・カウンセラーや占い師・易者は、口から出まかせを言っているだけで、その本性は“ペテン師・詐欺師”と変わりありません。

もう一つの未来予知である「スピリチュアル未来予知現象」は、霊界の高級霊が霊界で入手した未来の情報を地上の霊能者に伝える、という形でなされるものです。未来の出来事を知ることは、霊界の霊にとっても簡単なことではありません。霊界人であっても、一定の霊性レベルにまで進化している高級霊以外には未来予知はできないのです。この事実に照らしてみると、地上の霊能者にどれほど優れた能力があったとしても、未来予知は不可能であることが分かります。世の中のほとんどすべての予言者・霊能者の未来予知が当たらないのは、当然のことなのです。

高級霊には未来の出来事を予知する能力がありますが、それを地上人に伝える際には、さまざまな条件が考慮されます。「霊的成長」のためにその情報を知らせておいた方がよいとの霊的判断がなされた場合のみ、高級霊は地上人に未来の出来事・将来の内容を伝えるのです。

「スピリチュアル未来予知能力」を持つためには、必ずしも霊体能力は必要ではありません。高級霊が示す未来予知の情報を受け取り、それを正しく伝えることができればいいのです。そしてその方が、はるかに正確な情報を伝えることができます。言い換えるなら、「霊界の道具」としての役割を忠実に果たせる霊能者であれば、サイキック未来予知能力はなくても、「スピリチュアル未来予知能力」を持つことはできるということなのです。「スピリチュアル未来予知能力」は、ある意味で霊視能力や霊聴能力と重なる部分があります。霊界の高級霊の働きかけによって、未来の出来事を映像として見せられたり、メッセージという形で示されるからです。

先に「未来予知現象」には、３種類あることを述べました。未来の出来事を映像で見る「視覚的未来予知現象」には、サイキック未来予知能力によるものと、スピリチュアル未来予知能力による２つのケースがあります。それに対して、霊界からの言語メッセージによって未来の出来事を認識する「霊示的未来予知現象」は、すべてスピリチュアル心霊現象です。

夢によって未来の出来事を知る「予知夢」には、サイキック未来予知能力によるものと、スピリチュアル未来予知能力による２つのケースがあります。地上人は睡眠中に例外なく「幽体離脱」をし、霊体は霊界に赴いてさまざまな活動をしています。肉体の束縛から解放された霊体は、持っているさまざまな能力をかなり発揮できるようになります。未来を予知する能力も、覚醒中とは比較にならないほど発揮されることになります。それにより、自分自身や他人に関する未来の情報を得ることが可能となるのです。これは「サイキック・レベルの未来予知」です。一方、「幽体離脱」をした霊体は、霊界の多くの霊たちと交わることになります。守護霊や他の霊たちと交流し、その中で未来に関する情報を入手することができるようになります。これは「スピリチュアル・レベルの未来予知」です。

大切な点は、地上の人間が睡眠中に入手した未来に関する情報は、霊体が肉体に戻って覚醒すると、ほとんど思い出せないということです。睡眠中の記憶の大半は、忘れ去られてしまいます。大部分の地上人は、自分が毎晩のように幽体離脱をしている事実を知りません。しかし朝、目が覚めた時にふっと、睡眠中に入手した情報を思い出すことがあります。それが「予知夢」の正体です。幽体離脱中に得た情報を覚醒後、どこまで正確に思い出せるかということが「予知夢」の発現度を決定します。この種の能力は、霊性レベルの向上にともなって開発される高次元の霊能力です。

高級霊に見る「未来予知現象」の実際

霊界にいる高級霊は、未来予知の能力を持っていることを述べました。では、その高級霊の未来予知能力とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。ここでは高級霊による「未来予知現象」の実際について見ていくことにします。

何度も述べてきたことですが、霊界にいる“霊”が地上に再生する際には、高級霊によって再生後の人生の映像を見せられることになります。高級霊は、地上に再生しようとする霊の人生行路を予知することができるため、それを映像として見せるのです。今度地上に誕生したらどんな人生を歩むようになるのか、その結果、どれくらい霊的成長ができるようになるのかという内容が映像によって示されます。これは、まさに究極の「未来予知現象」です。本人（霊）は自分の未来の地上人生を知ったうえで、最終的に地上に再生するかどうかを決定することになるのです。このように再生に至るプロセスの中で、高級霊の「未来予知能力」はきわめて重要な役割を果たします。

ここで注意しなければならないのは、高級霊による「未来予知」といっても、未来に発生するすべての出来事を事細かに言い当てることはできないということです。高級霊はフラッシュ（閃光）の中で、再生する霊の将来を瞬時に認識します。そうした高級霊の「未来予知」は、どこまでも地上人生（再生人生）の大枠・可能性についてであり、細かな点にまで言及するものではありません。高級霊による未来予知とは、摂理の働きにそったうえでの「将来の人生の大枠・未来の可能性」のことなのです。高級霊ともなると地上人には想像もつかないような広範な霊的知識を持ち、摂理の働きを深く理解しています。高級霊の未来予知とは、そうした広い霊的知識と深い霊的洞察力、身に備わった霊的資質と霊的直感のトータルによってなされるものなのです。

高級霊の「未来予知」は個人に関することばかりでなく、民族や国家全体の未来の出来事にまで及ぶこともあります。そしてそれを知らせる正当な理由があるときには、地上の霊能者を通じて伝えられることになります。

以上が、高級霊による「未来予知現象」についての内容です。

世の中の「未来予知」の現状――ほとんどの予知・予言は当たっていない

理屈のうえでは「サイキック未来予知能力」を持っていれば、ある程度まで他人の未来を予知できるということになりますが、実際にはそうした人間はほとんど存在しません。世間一般に行われている占いや予言・未来予知の類は、いい加減なものばかりです。予言が当たったというようなケースを調べてみると、何も霊能力を持ち出さなくても、人間の常識から導き出せるような内容であることが分かります。未来予知が当たったというようなケースの多くが、占い師やニセ霊能者の誘導的な話術によって引き出されたものです。ごく当たり前のこと、そして誰にでも当てはまりそうなことを具体的にではなく曖昧な形で言われると、純朴な人間は“当たった”と思ってしまうのです。

ニセ霊能者は、どんな人にも“自分のことだ”と感じさせるような言葉を語ります。世の中の人々は、10のうち１つか２つ当たった（当てはまる）だけで、特にそれが自分にとって良い内容である場合には、占い師や霊能者の言うことを信じてしまうものです。その言葉を信じることで、自分が良い運命の持ち主ということになるからです。そして他人に、「あの人の占い・予知はよく当たる。素晴らしい霊能者だ」と宣伝するようになります。

一方、世紀の予言者と称されてきた人物の予言も、客観的に検証してみるとほとんど当たっていません。ノストラダムス、エドガー・ケイシー、ジーン・ディクソン――こうした歴史的予言者と言われてきた人間の予言内容を検証してみると、稀にしか的中していないことが分かります。後世の人間がこじつけで解釈し“予言が当たった”とされているものや、たまたま当たった事例を周りの人間が大げさに取り上げて誇大宣伝したものがほとんどです。

数ある予言の中でも“20世紀末に地球が滅ぶ”とのノストラダムスの予言は、広く知られていました。当時は多くの人々がノストラダムスの予言をまともに信じて、「本当に地球が滅亡する時がやってくるかもしれない」と、恐れおののきました。「ノストラダムスの大予言は99％的中する」と大げさにＰＲした本もありましたが、見事に外れてしまいました。

新しい時代の予言者としては、エドガー・ケイシーの名前が思い浮かびます。ケイシーはトランス状態下で、カルフォニア地方の沈没などの数々の予言をしました。そのため“眠れる予言者”と呼ばれましたが、彼の天変地異の予言も、ことごとく外れました。

最近では、“2012年に地球が滅ぶかもしれない”というマヤ暦の終焉に基づく予言がまことしやかにささやかれました。なかには、2012年をアセンション（人類の霊的進化の転換点）と捉え、これをきっかけに地球人類は霊的飛躍の時代を迎えるようになると主張する人間もいる一方、終末の予言と捉え、天変地異が引き起こされて人類は滅亡すると言って大騒ぎする者たちもいました。

大半の予言や予知は内容的に曖昧で、あとでどのようにでも解釈できるものであったり、こじつけの解釈が可能なものばかりです。結局、ほとんどの予言は外れている、ということです。しかし、予言が外れたことについてはメディアは取り上げず、やがて忘れ去られていきます。予言や未来予知では、外れたケースは大衆に知らせないことが当たり前になっています。そして“当たった”とされるごく一部の予言・予知だけが強調されて、人為的に評判がつくられていきます。テレビ局や出版社が一部だけを取り上げて、ほとんどの予知・予言が的中するかのようにニセの宣伝をするのです。

一方、唯物論者や懐疑論者は、占い師や霊能者の予言が外れると鬼の首でも取ったかのように、「すべての予言・予知はニセモノである。そんなものは存在しない」と主張します。占い師や霊能者の予言の大半がいい加減なニセモノであることは事実ですが、だからといって「すべての予知・予言はウソである」と断言することも間違っています。大半がニセモノという状況の中にあってもなお、一握りの本物は実際に存在します。

「未来予知」に関する霊的知識〈１〉――宿命論は間違い

ここでスピリチュアリズムが明らかにした「未来予知」に関する霊的知識を、いくつか紹介します。霊界の高級霊は未来予知ができるということは、未来の出来事はすべて決まっているということなのでしょうか。もしそうだとするなら“宿命論”が正しいことになり、因果律は成立しないことになります。しかし神が人間に与えた“自由意志”のことを考えると、未来はすべて決まっているとする“宿命論”が間違いであることは明らかです。確かに未来予知は宿命論に通じる要素を持っていますが、本当の未来予知は宿命論とは全く異なります。そのため無知な霊能者がしばしば、宿命論的な的外れの未来予知をして大恥をかいています。

一方、ニューエイジでは多くの人たちが、霊界通信を曲解して“パラレル世界”といった空想的な考え方を大真面目に信じてしまいました。“パラレル世界観”とは、霊界には時間がないため、未来も過去も現在も同時に存在しており、未来はすでにある、というものです。これは完全な“宿命論”です。しかし、そうした宿命論的な世界は空想の中では存在しても、実際にはあり得ません。時空を超越した霊界においても未来は決定していません。もし、未来が100％決定しているとするなら、「因果律」という神の摂理は存在しないことになります。未来はすでに決定しているというような宿命論的な考え方は、根本から間違っています。

「未来予知」に関する霊的知識〈２〉――生まれつきの運命と自由意志の関係

霊的成長度（霊性レベル）やカルマの有無などから、一人の人間の“地上人生の大枠”は、地上に誕生する前から決定しています。生まれた時から、どのような地上人生を歩むようになるかという“運命の大筋”は決まっています。しかし“自由意志”を持った人間は、その大枠の中で、現実の運命をある程度まで変えることができるのです。人間は自由意志によって、人生の大枠にバリエーションをつけることができるということです。“自由意志”といっても、無制限の自由ではありません。大枠の中における“一定の自由”ということです。大枠の中で、どのような人生を選択するのかは、本人の“自由意志”に任されています。このように人間は動物と違って、「一定の枠内で自分の運命を決定できる」という摂理的権限を神から与えられているのです。

神が人間に“自由意志”という不可侵の権利を与えた以上、未来についての予言・予知が100％その通りになるということはありません。摂理によって生まれつき一人一人の地上人生の大枠・大筋は決まっていますが、一つ一つの細かな出来事まですでに決定しているわけではないのです。

高級霊は霊的叡智と洞察力から、地上に再生しようとする“霊”の地上人生の大枠・可能性を知り、それを示します。高級霊は、一人の“霊”が地上へ再生するに先立って、その人生を予知しますが、それは宿命論的に決定されているものではありません。人間に“自由意志”がある以上、宿命論は成立しません。一人一人に付き添う守護霊も、本人の運命の大枠を知り、その中で最善の道を歩むことができるように導くのです。

「未来予知」に関する霊的知識〈３〉――未来予知が当たる確率について

多くの人々が未来予知の“的中率”に関心を持っています。もし、未来予知の確率が100％であるとするなら、未来はすでに決定しているということになります。運命はすでに決まっていて、それは誰にも避けることはできないということを意味します。そうであるなら“宿命論”が正しいことになり、「因果の法則」は間違っているということになります。しかし、すでに説明したように“宿命論”は間違いです。

予言や未来予知について論じるときには、必ず人間の“自由意志”の問題を考慮しなければなりません。人間には神から“自由意志”が与えられているため、人生の細部にわたって詳しく予知することは不可能です。そうした事実を考えると、予言の的中率を問題にすること自体が的外れの議論、ということになります。未来予知の的中率を論じることは、全く意味のないことなのです。

生まれつき決定している地上人生の大枠・可能性を「未来予知」の内容と考えるなら、高級霊の未来予知は100％的中する可能性があります。しかし“自由意志”によって決定する現実の詳細な出来事を「未来予知」の内容とするなら、的中率はかなり低くなります。実際に起きる出来事のすべてを詳細に予知するというようなことは、高級霊であってもできません。未来予知とはどこまでも、未来についての大枠・可能性を知ることなのです。

こうした「霊的真理」に照らしてみると、未来の出来事について細かな日時まで予言するようなものは、すべて“ニセモノ”であることが分かります。実際、そうした予言は外れ、霊能者は恥をかく結果に終わっています。霊界の高級霊による「世界大戦のような大事件が近いうちに発生することになる」といった大枠での予言は的中しますが、そうした大枠の中における一人一人の人間の具体的な行動や様子を予知することはできません。「国家や民族の動向」といった大枠を予知することはできても、その中で実際に発生する一つ一つの出来事や日時まで予知することは不可能です。

それと同じで、霊界人には地上人の寿命が尽きるおおよその時期は分かっていますが、その具体的な日時まで断定することはできません。人間の“自由意志”が関わってくるからです。

「未来予知」に関する困った問題――ニセの未来予知・ニセ予言者の存在

ニセ霊能者にとって、自分の運命や将来に対する人々の関心は、絶好の金儲けのチャンスとなります。占いや運命鑑定に異常な関心を寄せる大衆は、ニセ霊能者にとっては実に都合のいい“カモ”なのです。テレビ局や出版社は、占いや予言がいい加減なものであることを知りつつも、視聴率や出版部数を稼ぐためにニセ霊能者を利用します。今の世の中では、占い・予言・未来予知を利用した醜い私利私欲の追求が堂々と行われています。これが社会の現実なのです。

大衆が知りたがる世俗的な問題（結婚運・恋愛運・仕事運・金運）についての「未来予知」はすべて、占い師やニセ霊能者によるウソ・作り話です。事細かな出来事にまで言及するような「未来予知」も、同様です。人間にとって大切なことは、未来を知ることではありません。正しい考え方（霊的知識に基づく考え方）を持って、今を精いっぱい生きることです。地上人生で生じる苦しみを、カルマを精算し霊的成長を促してくれるありがたいものとして甘受するなら、運命を恐れる必要はありません。何が起きても、すべて「霊的成長」にとって良いことだからです。霊界の存在を常に考え、地上世界は一時的な準備の場所であることを確信して歩むなら、死を恐れることはなくなります。死を待ち望むようにさえなるのです。