８）今後も存在し続ける“ペテン霊能者”

残念ながら、今後しばらく（＊「霊的真理」が地球上に広まり常識となるまでの数百年間）は、“ニセ霊能者・ペテン霊能者”が地球上からいなくなることはありません。当分の間、魂を“低級霊”に売り渡すようなニセモノが地球上に横行することを覚悟しなければなりません。

その最大の原因は、物欲に染まった一般大衆が、低俗なことを霊能者に期待し要求するという現実があるからです。ニセ霊能者・ペテン霊能者は、大衆の醜い欲望に支えられて容易に人々を騙し、簡単にお金や名誉を手に入れることができます。何の努力もせずに金銭欲や虚栄心を満たすことができるため、彼らはそれが間違っていると知りつつも、ずるずると不正を続けていくことになるのです。

そうしたニセ霊能者・ペテン霊能者を“低級霊”は見逃しません。低級霊は、ニセ霊能者の背後から強力に働きかけ、彼らの低俗な欲望を利用していいように操るのです。霊界からペテン霊能者を煽り、スピリチュアリズムの発展を阻止しようと企てます。ニセ霊能者・ペテン霊能者はそのための、実に都合のいい道具です。大半の霊能者は一般の人々と同様に霊的に未熟であり、金銭や名声といったこの世の誘惑にとても弱いのです。そして“煩悩”に負けて悪の深みにはまっていくことになります。

ニセ霊界通信やペテン霊能者がはびこる現在の未熟な地上世界においては、私たち“スピリチュアリスト”が、常に彼らの動向に目を光らせていなければなりません。ペテン霊能者の行動を牽制し、彼らの存在は本当のスピリチュアリズムとは無関係であることを、人々に訴え続けていかなければなりません。

とは言っても、低俗な欲望の虜（とりこ）となったペテン霊能者によって、スピリチュアリズム全体の発展が阻止されるようなことはありません。スピリチュアリズムは、霊界からの援助を背景とした“本物のスピリチュアリスト”を中心として、地上への強力な働きかけを展開していくことができるからです。たとえ不正を行う人間が多数であったとしても、「霊界の道具」としてスピリチュアリズム普及のために献身的に歩む人間がいるかぎり、何も心配する必要はないのです。