４）霊能者は“量より質”
信頼のおけない100人より、信頼のおける一人の方がまし
シルバーバーチは、こうしたスピリチュアル能力にまつわる問題点を踏まえて次のような意味深長な発言をしています。「霊能者の質の問題」に言及しています。
（質問）――大切なのは霊能者の“質”であって“量”ではない――つまり霊媒現象の水準を高めるべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
「何ごとにつけ霊的なことを扱う際には量より質を優先すべきであるというご意見には私も賛成です。信頼のおけない霊能者100人よりも、真摯で有能な霊能者一人のほうがましです。」
『古代霊シルバーバーチ 最後の啓示』（ハート出版）p.168
低級霊に支配された霊能者が、何千、何万人いても何の意味もありません。高級霊の道具となることができる霊能者が一人いる方が、ずっとましなのです。低級霊の手先となっている霊能者が、いくら霊界からのメッセージや映像を伝えても、そうしたものには何ひとつ霊的価値はありません。それはむしろ弊害をもたらし、人類の霊的成長を妨げることになります。
残念なことに、世の中の霊能者・霊媒の95パーセント以上が低級霊に支配され、低級霊の手足・道具に成り下がっています。真のスピリチュアル能力者は全体の５パーセントにも及びません。100人の霊能者がいたなら、本当に信頼のおけるスピリチュアル能力者は、一人いるかいないかというのが実情です。スピリチュアリズムの大計画を進める霊界の高級霊たちは、まさにそうした一握りの「本物の霊能者」を求め続けてきたのです。
善なる心は“善なる霊”を引き寄せ、悪なる心は“低級霊”を引き寄せる
本来、サイキック能力よりも高次元で優れているはずの「スピリチュアル能力」が、なぜこうした困った事態を引き起こすことになってしまうのでしょうか。霊側に問題があるのでしょうか。それとも霊能者に問題があるのでしょうか。あるいは霊能者の周りに群がる低俗な地上人にその責任があるのでしょうか。
実は、低級霊を引き寄せる本質的な原因は「霊能者の心のレベル・霊性」にあります。霊能者の低い内面性・間違った考え方こそが最大の原因であり、それが善なる霊たちではなく“低級霊・邪悪霊”の介入を許すことになるのです。「スピリチュアル能力」を善いものにするのも、低俗で悪いものにするのも、ひとえに霊能者の内面性・霊性（霊的成長の程度）にかかっているということなのです。
では、どのような内面性を持った霊能者なら善霊を引き寄せ、その道具となることができるのでしょうか。それこそが、以下で見ていく“霊的修行”の核心部分なのです。