地上人はサイキック能力を開発し、それを質的に高めることで「本物のスピリチュアル能力」を持つことができるようになります。それによって霊界にいる多くの霊たちの協力を得ることができるようになります。霊能者は「真のスピリチュアル能力」を持つことによって初めて「霊の道具」となり、個人の次元を超えた大きな力を発揮することが可能となるのです。

これまで前章（３）と（４）では、地上人が霊能力を開発し、それをレベルアップ（質的向上）させて本物の霊能者になるための“霊的修行”について見てきました。こうした優れたスピリチュアル霊能者になっていく過程は、すべて地上人の努力にかかっているかのように思われるかもしれませんが、実際にはこのプロセスは最初から最後まで霊界との関わりの中で進行していきます。霊界からの一貫した働きかけのもとで、まず「サイキック能力」が発現し、さらに「スピリチュアル能力」が発揮されるようになっていくのです。本物の霊能者になるためには、地上人自身の努力は欠かせませんが、それと同時に霊界からの働きかけも不可欠なのです。霊界の導きがなくては、スピリチュアル霊能者になることはできません。「地上人の努力」と「霊界人の導き」という二面がうまくかみ合ったとき、真のスピリチュアル霊能者が誕生することになります。霊界人の懸命の働きかけが実を結び、地上に「霊の道具」となる本物の霊能者が現れることになるのです。

ここではそうした本物の霊能者を養成するために、霊界からどのような働きかけや導きがなされているのかを見ていきます。