前章（７）では、世間に蔓延する“ニセ霊能者”の悪事の実態について、さまざまな角度から見てきました。ニセ霊能者の悪事の代表が、ウソをついて何も知らない人々を騙し、この世の利益（お金・名声）を得るというものです。その中には、実に巧妙にカムフラージュされているものがあります。

科学が発達し、多くの情報が行き交う時代にあっては、簡単に見破られるような単純なウソは通用しません。そのためニセ霊能者たちは、狡猾・巧妙にウソをついて大衆を騙そうと画策するようになります。霊的真理を知らない一般の人々には、彼らの不正を見破ることはできません。そこでニセ霊能者の不正を摘発し、人々を毒牙から守る使命が“スピリチュアリスト”に委ねられることになります。スピリチュアリストは「霊的真理」を手にし、霊能者についてよく知る立場にあるからです。

この章では霊的視点に立った霊能者の判別法について学んでいきます。“ニセ霊能者”に騙されないようにするためには、彼らの巧妙な手口の見破り方を人々に教えていかなければなりません。