2章の内容について
霊能力開発を始める前に、最も大切なことは「いったい何のために自分は霊能者を目指そうとしているのか?」――その動機を突き詰めて考えてみることです。霊能者になろうと決心したのは何のためであるのかをじっくりと反省してみると、さまざまな問題点が浮き彫りになってきます。霊能力開発は、たいへんなエネルギーを必要とする大事業です。それだけに霊能者を目指す動機のチェックは、その人間の将来を大きく左右し、人生の成功・失敗を根本的に決定することになります。霊能力開発が、とても価値あるチャレンジになる一方で、本人の魂と人生を極限まで醜く汚してしまうようなこともあるのです。霊能力開発は常に危険と隣り合わせにあり、それによって実際に多くの人間が人生を破滅させてきました。
霊能者を目指す人が真っ先にすべきことは、その動機を根本から見直すことです。霊能力開発に乗り出す前に、本当にそれが必要なことなのかどうか、人生を懸けるに相応しい価値のあることなのかどうかを厳しくチェックすることです。もう一度、霊能力開発の原点に立ち戻って考えてみることが大切なのです。もし深い考慮の結果、霊能者になりたいという動機が不純で、自分の霊的成長にマイナスになることが明らかになったときには、霊能力開発を断念しなければなりません。
この章ではそうした観点から、「霊能力開発を始める前の心がまえ」に関する問題を取り上げます。霊能者を目指す動機を中心として、霊能力開発に乗り出すことの是非について見ていきます。