ここまで「霊能者」になっていくプロセスについて見てきました。本人の霊的修行と霊界からの懸命な導きの結果、地上に真の霊能者が出現することになります。ここではそうした「本物の霊能者」が持つべき使命感と、霊能者としてのモラル（精神性）について見ていきます。

厳しい修行の末に、やっとスピリチュアル霊能者になることができたとしても、その後“煩悩”に負けて使命に背き、堕落の道をたどるようなこともあります。実際、多くの霊能者が霊界人の誠意を裏切り、悲しみを与えてきました。

霊能者は一般の人々にはない特殊な能力を持っていますが、それには当然、大きな責任がともないます。その責任とは――「霊能者としての使命を全うすること」に他なりません。使命を果たすために霊能者には、強い自制心と高い精神性が要求されます。こうした精神的要素は霊能者が身につけるべきモラルの指標であり、それが霊能者としての質を決定することになります。スピリチュアル霊能者にはピンからキリまでありますが、そのレベルを決定するのが「モラル（精神性）」なのです。霊能者は常に、より高い境地を目指して努力をし、霊能者としての質を高めていかなければなりません。