①不純な動機で「霊能力開発訓練」を始めないこと。常に純粋な奉仕精神を優先していること

不純な動機から「霊能力開発訓練」を始めると“低級霊”を引き寄せ、間違いなくその餌食になってしまいます（＊これについてはすでに十分述べてきましたので、ここでは詳しい説明は省略します）。

②一人では決して「霊能力開発訓練」を始めないこと

訓練の初期には、必ず霊的意識の高い仲間と一緒にしたり、先輩や経験豊かな霊的指導者のもとで行わなければなりません。シルバーバーチは次のように言っています――「霊能開発を一人でやるのが感心しないのも、そこ（※低級霊の妨害や働きかけがあること）に理由があります。たった一人では、支配霊も指導霊も、邪悪霊やイタズラ霊を排除しきれないからです。」（『地上人類への最高の福音』・スピリチュアリズム普及会・p237）

霊能力開発訓練は、経験豊かな指導者のもとで始めるのが理想です。しかし現実には、そうした指導者はほとんどいません。日本のスピリチュアリズム界の中には、残念ながら見当たりません。巷では霊能者養成セミナーやヒーラー養成セミナーが開かれていますが、先ほども述べたように本当に信頼できるものはありません。霊能開発のメインの訓練法は“瞑想”です。したがって当面は、ヨーガ教室での瞑想を利用したり、禅寺での座禅コースなどを利用するのが、手っ取り早くて安全ということになります。

将来、日本においてスピリチュアリズムの底辺が拡大するにともない、各地に優れた読書会やサークルができるようになるでしょう。そのときには高い霊的意識を共有するスピリチュアリストの仲間と、高次元の霊的訓練（瞑想会など）ができるようになるでしょう。一日も早く、そうした環境が整うことを願っています。

③力んだり、焦ったりして訓練に臨まないこと。常に受身の姿勢を保って穏やかな雰囲気の中で訓練をすること

『シルバーバーチの霊訓』の中に次のような内容が載っています。

「少しでも早く霊能力を獲得したい」という思いは、マイナスになるだけです。それが“低級霊”の狙いどころになります。霊能開発訓練は、高級霊や守護霊に委ね、導きを願い出る中で進めなければなりません。焦りはしばしば、自己中心的思いを引き出します。まかり間違っても、決死の形相で滝行をする修験者のようであってはなりません。「何が何でも獲得したい」と力めば霊能力は遠ざかり、「御心ならば与えてください」と神に委ねる穏やかな心境（受身の姿勢）で臨めば、霊能力の方から近づいてくるようになるのです。

④根気よく気長に、淡々と続けること

何か特別な技術を身につけたり、外国語をマスターしようとするときには、何よりも継続した努力が求められます。「継続は力なり」と言いますが、霊能開発も、まさにそれが当てはまります。たとえ目に見えるような成果があがらなくても、飽きずに粘り強く努力を続けることが必要です。

一刻も早く霊能力を身につけたいと思って巷の霊能力養成セミナーに足を運ぶなら、“低級霊の餌食”になってしまいます。